ROCKの死後硬直

音楽、特にロックなやつ。テキトーに書いてます。

Voが菅田 将暉似のおしゃれバンド FIVE NEW OLD

 

おっす!オラ菅田 将暉!
次はいよいよフルアルバムだ
秋田ひろむの奴、物凄げぇいい曲書いたんだ

オラ今からライブで歌うのわくわくしてきたぞ
次回、菅田 将暉『アルバム発売!! 日本レコード大賞受賞なるか!?』
絶対聴いてくれよな!

 

はい、菅田 将暉の次回予告でした。

菅田君、アカデミー賞取ったらしい。活躍し過ぎ、働き過ぎ。足が長い女を抱いているようだし。浦島太郎が泣いているぜ。

 

で今回書くバンドは、そんな菅田君の兄弟説がある(知らんけど)ほどVo.が似ているバンドFIVE NEW OLDである。

 

「FIVE NEW OLD アー写」の画像検索結果

 

一番左がVo.HIROSHI。え、全然似てないだろって? うるせー知るか。そんなことはどうでもいいんじゃ。

 

 

おしゃれなバンドのボーカルの髪型カットモデル風説

 

 

youtu.be

 

 

ルックスの話は終わり。上のPVは代表曲『Hole』。この時は4人組だけど今はベースが抜けてスリーピースに。

出てきたばっかりの頃はパンクや、ポップロックの印象が強かったが、今現在はセンスそのままに、大人びた音楽をやるようになった。

ロックを土台に、R&Bやゴスペルなどのブラックミュージックのエッセンスを加え、洋楽ポップサウンドに肉薄するような流暢な英語で歌い上げる。

あまり日本のバンドにはない音楽だと思う。

 

このおしゃれバンドのポイントは、発音とグルーブ感の二つ。 

 

個人的な意見ではあるが、女は音楽にも共感を求める生き物だ。故に、基本的に日本語の歌しか聞かない。

歌詞が理解できなければ女は、曲を聴くことが出来ない生き物なのである。

しかし、それは『音楽を聴く』時のことであって、それ以外の時、例えばカフェのBGMであったり、カーオーディオから流れてくる音楽には当てはまらない。

そして、そういった何気ない場所で流れてくる音楽はやはり、英語詩が好ましい。英語であれば、ふざけた歌詞に雰囲気を壊されることもないからだ。

英語は流暢であればあるほどおしゃれ。彼の英語はもはや飲むヨーグルト。 あ、滑らかってことだよ。

 

 

そしておしゃれな音楽と言えばジャズをはじめとする、ブラックミュージック。ラップはあれだけども。

女はブラックミュージックがどんなものかは分からないと思うが、このサウンドはグッとくるはず。

 

FIVE NEW OLDのゆったりとした大人のグルーブ感と、色気たっぷりの歌。イヤホンで集中して聴くのも良いし、ライブも最高だけど、こういうバンドはBGMに最適です。

 

菅田 将暉がやってるバンド、FIVE NEW OLD。ぜひ聴いてみて。

 

ちなみに菅田君のアルバムは3/21発売です。じゃ。

 

【超個人的】2017年ベストミュージックビデオ5曲【邦楽】

 

2018年も始まって2週間余り。こういった記事は通常年の瀬に書くものなんだけど、遅筆な奴は今頃に投稿しがち。

まあ、悔いても仕方がないので2017年を少し振り返ります。

 

僕の2017年音楽事情は、ONE OK ROCKのアルバムで始まり、amazarashiのアルバムで終わりました。道中いろいろあった気もしなくもないですけど、ハムスターくらいの脳なもので、チェスターが亡くなったくらいしか覚えていません。

 

で、個人的に2017年に公開されて、かっこよかったMVを5個選びました。MVなので、曲の良さも勿論ですが、映像としてもかっこいいものを選びました。

 

では。

 

個人的2017年ベストMV

 

Fear, and Loathing in Las Vegas / LLLD

 

 

youtu.be

 

曲自体は以前レビューした通りラスベガス流ヒップホップで最高なんだけど、問題は映像。

冒頭、メインボーカル二人が歩いてくる映像。今日日カメラに向かって歩きながら歌うMVがあっただろうか。糞ダサいMVが逆に良い。

 

急にメンバーが横から出てきたりするのかと思ったが杞憂に終わった。

 

 

凛として時雨 / DIE meets HARD

 

 

youtu.be

 

下北沢ダイハードというドラマとのタイアップシングル。書下ろし。

スタイリッシュであることと、その反対のダサいことは隣り合わせていると思う。このMVがどちらなのかは、受け取る人間によって変わってくることだろう。普通の感性の人間はダサいと受け取ります。

しかし、いくらスタイリッシュでもかっこよくない物はあるし、その逆もまた然り。

 

凛として時雨の音楽は、スタイリッシュで、冷たく、かっこよかった。この曲も同様だ。

落としたテンポは重厚でグルーヴィで、狂気的にかき鳴らされるギター。TKと345の歌。遊びのある歌詞(遊び過ぎ)。

いつだって時雨は、凛として時雨である。

 

 

coldrain / ENVY

 

ラウドロック界を牽引しているcoldrain。この曲は数多のラウド系バンドを絶望に叩き落とした一曲だと思う。

正直MVはなにも書くことがないくらい平凡な映像なんだけれど、曲が良すぎたし、Vo.Masatoがイケメンなので良しとする。

 

で、曲の何が良かったか。

日本人にしか作れないメロ、圧倒的なボーカルワーク、重厚な楽器隊、構成、コーラスワークまで、1つの隙も存在しない完璧な一曲だろう。音の一つ一つのクオリティが高く、間違いなくcoldrain史上最高の出来だと感じる。

 

正直、ここ何年かcoldrainをまともに聴いていなかったんだけど、そんな僕を一気に惹きつける魅力があった。

 

デビューした当初から成長し続けるバンドの集大成ともいえる曲。

とはいえ、MVとしては、同時期に公開された R.I.P.という曲に劣る。そこだけ残念。

 

 

岡崎体育 / 感情のピクセル

 

youtu.be

 

いや、入れるか迷ったんですけど、これを入れないのもなんだかなと思いまして……。なんやかんや一番印象に残ってます。

たぶん、お茶の間の人たちにも「面白い人」という風に認識されているだろう岡崎体育の渾身のMV。

僕が一番好きなのはやはりトランシーバーのところ。曲については相変わらず結構ちゃんとしてて腹が立つ。

SWANKY DANKは増えた再生数に感謝しつつ、再生数と同じ分の岡崎体育の毛髪をむしり取るくらいなら許されることでしょう。

僕はもうSWANKY DANKを見てもうんぱっぱの人達だとしか感じません。南無。

 

 

amazarashi / 命にふさわしい

 

youtu.be

 

皆さんお待ちかねのamazarashiである。

2017年のベストミュージックビデオと題したが、人生のベストと言っても過言ではない。

 

このMVの凄さは緊迫感、緊張感だと思う。

美しい人形が様々な方法で、無残にも破壊されていく様は、目を背けたくなるほどグロテスクでありながらも、芸術的だ。

儚く美しいピアノは、彼女たちの悲しい叫びにも聴こえ、歌声は魂が震える程、激情的。

僕には無機物であるはずの彼女たちに、心があるように思えてしかたがない。

それは、繰り返し歌う「心さえなかったなら」という言葉が、壊されていく彼女たちの怒りや悲しみを代弁しているように感じるからなのだろうか。

 

正直先にあげた4曲と熱量が違い過ぎて、書きたいことが山ほどあるのでここで終わります。 

空に歌えばもよかったね!!!!!

 

まとめ

 

ということで厳選した5曲いかがでしょう。

本当はハッピーウエディング前ソングや、ワンオクとかゲスとかも入れようか悩んだんですけど、「まあいいか」という結論にたどり着きました。

 

 

おまけ

 

2017ベストジャケット

 

関連画像

エロス。じゃあの。

 

【初聴】米津玄師 / 春雷【レビュー】

youtu.be

 

初めて聴いた曲のレビューを書く企画。第一回はゴーゴー幽霊船。そして第二回は『春雷』。

 

二連続で米津玄師って、僕は彼のファンなのか? どうでしょう、分かりません。

 

前回の記事でアルバムを聴きますと書きましたが、12月9日現在まだ聴いていないです。しかし、この曲を聴いて、期待値は上がりに上がりました。

 

じゃあ、レビューを。

 

 

米津玄師流シティポップ

 

 

イントロから、「あ、米津玄師っぽい」となる印象的なサウンド。

ラップっぽい軽快なリズムとメロを聴かせる。全体的に、するすると展開していく感じは米津玄師としては珍しいような気もする。引っ掛かりがないというか。

その分、聴きやすくなっていると思う。

 

意外と(たぶん)打ち込みのベースとドラムがいい働きをしている。生だったらごめん。鼓膜痛めつけておきます。

 

歌詞は語感を重視して並べられていると思うんだけど、いちいちワード選びが秀逸。簡単な言葉なんだけど、あまり歌詞に選ばないような言葉をチョイスしているなと。

 

で、全体的に最先端なんだけど、どこか懐かしい感じ。

これはシティポップだ。それも、上質な。

 

[これは米津玄師の曲です]と米津印が貼っているのにもかかわらず、極上のシティポップ。これは、米津玄師を放っておいたら、3年後くらいにハードコアとかにも手を出す勢いだ。夢見るバンドマンは今のうちに、米津玄師を〇しておいた方が良いかもよ。

 

それは置いておいて、今の邦楽シーンで頭二つ抜きん出ている米津玄師。ポップミュージックであと数年はトップに居座るんだろうなぁ、と思うとバンドマンが気の毒で仕方がありません。

岡崎体育も言っています「バンドざまぁみろ」と。

 

米津玄師もそんな気持ちなのかなぁ。

 

お粗末っ!

 

 

 

「米津 春雷」の画像検索結果

完全にバンドマンを下に見ている顔ですね。

 

 

フレデリックの「たりないeye」のMVがエロい件

 

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昨今の邦楽シーンにおいて、フレデリックの立ち位置は、非常に微妙なところにあると感じる。

人気がないわけでは勿論ないが大人気とは言えず、対バンやフェスに出演していれば見たいが、自らライブに足を運ぶか?となると首をかしげたくなる。個人的にそんなイメージがある。

 

「オドル―プ」という場外ホームラン以降、コンスタントに単打、二塁打を重ねているが、二本目のホームランは打てていない。

 

そんなアベレージヒッター、フレデリックがMVをUPしていたので、視聴した。

 

べらぼうに良かった。

 

映像も歌詞もサウンドも。

 

 

ルックスと音楽

 

 

KANA-BOONみたいな四つ打ちバンドの死後、おしゃれなバンドランキング殿堂入りのSuchmosの台頭。その後の音楽シーンに特に目立った動きはない。ポルカドットスティングレイや嘘とカメレオンなどの女性ボーカルのバンドが少し出てきたくらいか。

 

はたして、おしゃれな人は今でもSuchmosを聴いているのでしょうか。それとも、人気になりすぎたので聴かずに、King Gnuやyahyelあたりに手を出しているのでしょうか。教えてくださいおしゃれイナゴさん。

 

で、何が言いたいのかというと、フレデリックSuchmosになれるのではないだろうか、ということである。

 

 

突然ですが、ここで質問。

皆さん、おしゃれな音楽に欠かせないもの、何か分かりますか。

 

 

ルックスである。

 

 

「それって音楽関係ねーじゃん」と思った方は間違いなく童貞。そろそろ高橋しょう子の動画ばかり見るのはやめたらどうですか? AVの時代は終わり、今はエロいMVの時代です。

 

人は見た目が9割らしい。時には99%だったり100%だったりするが、とにかく見た目が重要なのは間違いない。

[Alexandros] Vo.川上洋平の顔面が小沢健二ならば、世のバンドマンがこんなにも暗い感情を持つことは無かったはずだし、僕が「人間見た目だけじゃないって」という慰めを佐々木君に受けることもなかったはずだ。はたしてこの言葉は慰めなのでしょうか。

 

音楽も見た目が必要とされているのである。

 

けれど、見た目というのはなにもメンバーの顔面偏差値の話だけではない。

ライブパフォーマンス、衣装、髪型。様々な要素がある。

特に髪型は一番重要。10代から20代の女には、「前髪重め・マッシュ・黒髪」これらの要素があればイケメンに見えるらしい。女共からすれば、バナナマン日村でさえイケメンになりえるのだ。

 

そして、髪型の次に重要なのがMVだ。

 

特に、売れる音楽を作るのに最も重要な点。若者問わず、音楽を探すときに使うツールってやっぱりYouTubeだろう。

曲をDLするにしても、CDを買うにしても、とりあえずYouTubeに上がっているMVを見てからだと思う。

良いMVを作れば、曲はヒットする。それくらい、MVは現在の音楽にとって重要である。

 

 

エロさと歌詞と音楽

 

 

そして、フレデリックの新しいMVである。

 

youtu.be

 

 

控えめに言って、最高じゃないですか。

知的なエロ。美しさと儚さの中にエロさがあります。特にニットがエロい。肌色成分少なめなのにエロい。一瞬我々と目が合うシーンはなんというか、グッとくるものがある。

薄暗い空間に可愛い女の子二人用意すれば、誰でもエロさは出せると思うが、無声映画の様な叙情的な空気感はなかなか出せない。特に画面のサイズが良いね。

あとメンバーがシルエットでしか映ってない点もいい。

 

そして歌詞。

映像の中の女の子の言葉を代弁するかのような、今にも崩れ落ちそうな不安定な歌詞。歌詞を映像と一緒に表示することで、歌詞と映像の両方の良さを高め合っている。

フレデリックの特徴の、同じ言葉を繰り返し歌う感じも、普段とまた違った作用をもたらしていて、とても良い。

普段の繰り返すことによって得られる中毒性。プラス、今回は言葉に重みを加えた。

失ってしまった喪失感と、消えていかない想い。どうしても満たされない心。

歌詞の最後の「だって僕には君が足りない」が単純であるが、全てを表していると思う。

 

今更サウンドについて書く必要があるかは疑問ではあるが、勿論最高だった。

ベースを主軸にした、ジャズチックなメロ。ベースとドラムのリズムだけで聴いていられる。控えめなギターも良かった。

気になったのがサビで鳴っているピロピロ鳴ってるシンセ?。あの音だけ異質。いや、良い意味でなんだけど。

ボーカルの声の軽さは最初気になったが、聴き終わる頃には「かえのない時代描いていくんだ」の部分をもう一度聴きたくて仕方がなくなると思う。

 

全部最高です。

 

 

まとめ

 

 

Suchmosになれると冒頭で書いたが、いかがでしょうか。

大きなタイアップか、テレビ出演でもすればもっともっと売れるバンドではないだろうか。

音楽をあまり聴かない層にまで伝われば、売れる要素は詰まっているはずなんです。フレデリックに足りない物は知名度だけなんじゃないかなと思っているのだけれど、どうなんでしょう。

 

YouTubeのコメント欄に「1.25倍速で聴いている」とかいう馬鹿がたくさんいる限り無理なんでしょうか。

 

オドル―プしか知らない人に聴いてほしい「たりないeye」

見て見てみてね。

 

 

 じゃ。

 

 

 

【初聴】米津玄師 / ゴーゴー幽霊船【レビュー】

 

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どんなに好きなバンドであろうと、ある曲を初めてを聴く瞬間がある。新曲はもちろん、マイナーな曲とか。

今回は、初めて聴いた曲をレビューしたいと思います。

初めて目にすることを初見と書くのに、どうして耳にする場合は初耳なのでしょうか。ニュアンス違くない? なので僕は初聴と表します。読みはしょちょう。良し、赤飯炊こ。

一回だけ聴いた後のレビューになるので、どうなるかは分かりません。曲はこちら。

 

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みんな大好き米津玄師。初期の曲である。ま、僕は初期も中期も、最新も大して知らんのだが。

 

米津玄師について知っていること

 

曲のレビューの前に、僕が現在知っている米津玄師の情報をまとめたい。

・本名であること。

・作詞作曲、絵も描けるし、ダンスも踊れる天才(らしい)。

・ボカロのPをやっていた。

・背が高く、ラッドの野田洋次郎みたいな雰囲気。顔は爬虫類。

・ヒロアカの歌や、LOSER、「神様どうか~」の歌はテレビで聴いたことある。

・菅田君やDAOKOとコラボしている。

・最近出したアルバムが売れている。

 

くらい。

よくネットや知人から「米津玄師すごい!かっこいい!」みたいな話を聞くが、なぜか食指は動かず、まじめに聴くことはなかった。

世間で天才と称されている人間を見るのが嫌いなので、余計に耳にすることがなく、僕の中のイメージは洋次郎のパチモンである。だからまともに聴いちゃいないが、僕は米津玄師が嫌いだ。

 

それでは、聴きます。

 

 

天才だった。

 

 

天才でした。ごめんな、米津。天才だよお前。

本当に一回だけしか聴いていないので、細かい部分とかは覚えていないんだけど、音の作りが凄いなと感じた。

 

全体的に、浮遊感と不気味さがあり、所々で意味不明な音が混じりこんでくる。

一番印象的なのは、前半の右耳の方で鳴っていた不安定なギター。リズムっていう概念をどこかに捨て去った音が気持ち悪く、面白い。

そのくせして、サビはキャッチ―で聴きやすかった。

言葉では言い表しにくいが、ボカロ臭さも感じられた。意味不明な歌詞とか、シンセの使い方とか。

 

正直一回聴いただけじゃ全く分からん。サウンドメイクが凄すぎて、理解できそうにない。たぶん、10回くらい聴いても新しい発見があるはず。

 

歌に関しては、声質があまり好きではないので特に。でも癖になる人は癖になる声だよね。ハマれば抜け出せなくなる感じは確かにあった。

 

あと、女の子可愛い。

 

曲をちゃんと聴きもせずに嫌いなんて言ってごめん。これから、ちゃんと聴きます。

洋次郎のパチモンなんかじゃない。洋次郎とはベクトルの違う天才だった。

好きか嫌いかで言うと別に好きじゃないけど、なんで今まで聴かなかったんだと後悔しております。

 

天才、米津玄師。アルバムも聴きます。

 

 

それでは、また今度。

 

 

【Album】Fear, and Loathing in Las Vegas / New Sunrise【全曲レビュー】

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Fear, and Loathing in Las Vegas / New Sunrise】

1.Return to Zero
2.Before I Fail
3.Power of Life and Death
4.LLLD
5.To Catch the Right Way
6.Interlude
7.SHINE
8.Set Your Goal
9.Accept Each Other’s Sense of Values
10.Fight Against the Limit
11.The Sun Also Rises

  

 

以前書いたなんちゃらラスベガスの二年ぶり、5枚目のフルアルバム、New Sunrise。

期待と不安を抱えつつリリースされたアルバムを一曲一曲、感想を書いていきます。MAX星5つで星も付けていきます。

 

まず最初に記事のタイトル長すぎるので、なんちゃらラスベガスに正式に名前を変更して頂きたいと思いました。初めて見た人、どっちがアーティスト名か分からないし。

 

メンバー↓

So(クリーンボーカル)
Minami(スクリームボーカル・キーボード)
Sxun(ギター・クリーンボーカル)
Taiki(ギター・太い声ボーカル)
Kei(ベース・アニメ声ボーカル)
Tomonori(ドラム)

 

Return to Zero

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 タイトル通り0に戻る、原点回帰と言っていい曲。

初期の名曲Love at First Sightを思わせるような、ゆったりとしたイントロ。四つ打ちのドラムが徐々にテンションを上げる感じはまさしく「アルバム始まるよ!」という感じ。

ユーロビートよろしくな印象的なメロディは意外と新しい感じで気持ちいい。

サビではラスベガスあるあるの「Ah~ah」の 連発。後半のSxunとSoの掛け合いも良い感じ。パラパラ前のTaikiのシャウトが今後、どう使われるのか気になる所。

全体的にまとまった印象で、アルバム一曲目にふさわしいクオリティ。

 

★★★★★

 

 

Before I Fail

 従来の、と言ったら語弊があるが、4thアルバム以前のラスベガスに最も近い曲だと思う。特にシングルのカップリングっぽい。

シンセ抑え目の割とストレートなスクリーモサウンド。と思いきや、バキバキのシンセから、TaikiとMinamiの掛け合い、Minamiの得意技ラップ風早口スクリームでまくし立てる。

完成度が高く、アルバム中で一番ロックしてるかなと。ドラムがかっこよすぎて憎い。

 

 ★★★★★

 

 

Power of Life and Death

スタートからやかましいんじゃボケ、と毎回思うminamiのスクリームから始まる全編スクリームで展開される曲。クリーンボーカルなしの曲は2ndアルバムのCrossover以降初めて。

Crossoverはいかにも攻撃的な曲だったが、この曲は全てスクリームなのにもかかわらず、全体的にダンサブルな印象。
最初から最後までアクセル全開で、一息つかせる間も無く駆け抜ける。ずっとサスペンス映画のような緊張感があるので、聴くと疲れます。
打ち込み主体で、とにかく音の数が多く、まさに音の暴力といったところ。ヴァイオレンスサスペンスミュージック。聴き終える頃には痣だらけ。
要所要所のピアノがかっこよく、聴くたびに発見があります。ライブで盛り上がりそうな曲。

 

 

★★★★☆

 

 

LLLD

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リビングリビングリビングダイニングじゃないよ。そんな豪邸の歌ではない。

11曲の中で最も勝負した曲だと思う。

まさかのヒップホップ。Minamiがラップを!と思ったのはラスベガスを知っている人間全員が思ったことだろう。

ヒップホップのゆったりと乗せる感じが新しい。後半、それまでの過程を全て吹っ飛ばして凶悪になるところはさすが。そして、何事もなかったように元に戻るのもステキ。

何度でも聞いていられます。アルバムで一番好きかも。ライブの定番曲になるのではないでしょうか。

 

★★★★★

 

 

To Catch the Right Way

バラード枠。超エモい。

アルバムで一番Soの歌にフィーチャーした曲。ピアノやヴァイオリンのストリングスが新鮮で心地いい。ギターもうまい具合に曲の世界観を構築して、Soの歌を支える。ドラムの存在感が凄くて、かっこいいフレーズが沢山あった。

アルバムの癒しですね。夕焼け空のイメージが浮かび上がる「良い曲」。

 

★★★★☆

 

 

Interlude

インスト。ラスベガスのインストはいつも素敵なんだけど、これは凄い。

恒例の8bitサウンドで展開。音の一つ一つがファミコン。最初の方の「ザザッザクッ」的なノイズみたいな音がファミコンらしさ全開。

何かのゲームに使われていたとしてもおかしくない。僕はなんとなくロックマンの感じがしたんですが、どうでしょう。

そして、ボス戦も終盤か、という所でいきなりピアノソロに変わり、その後ノリノリのトランス8bitに戻る。

Minamiの作曲センスに脱帽です。このアルバムで一番いいメロですわこれ。

で、アウトロはインストあるあるの次の曲に繋げているやつ。 

 

★★★★★

 

 

SHINE

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シングル。サムネが特撮みたいやんけ。

ライブ映えしそうな曲。テンションをブチ上げるTaiki、Minamiパートから、シンセのクサメロ。終始ミディアムテンポで進行し、サビも全員でシンガロングできるよう低めのキーで歌われている為、非常に聴きやすい印象。でも、インパクトという点はやや弱いかも。

後半のピコピコや、Sxunのボーカルが結構良かった。インパクトは弱いけど、スルメ曲です。

「ソッソッソッソイ!」

 

★★★★☆

 

 

Set Your Goal

爽やか。帰宅部の糞野郎が聴く音楽というより、サッカー部の爽やか君が聴きていそう。可愛いシンセをバックにMinamiのちょっと面白いスクリームが聴けます。

後半のSoとMinamiとSxunのボーカルが聴きどころかな。

あと、絶対この曲順は正しくない。4曲目くらいのはず。後半に入れる曲ではない。

 

★★★☆☆

 

 

Accept Each Other’s Sense of Values

タイトルなげーよ。変態かよ。

ラスベガスの真骨頂。カオスにカオスを掛けたような楽曲。

メタルコアっぽい入りから極悪なブレイクダウン、めちゃくちゃなシンセが鳴り、初音ミクばりのアニメ声のボーカルが歌う。正体はBa.Kei。

そしてTaikiの遠吠えが入ったかと思えば、美しいピアノが入り、曲も終わりかなと思えば、SoとKeiの掛け合いが入る。カオス。

まさにジェットコースターのような音楽。一度体感してほしい。この曲、ええじゃないか。

 

★★★★☆

 

 

Fight Against the Limit

スタートのギターのステレオ感がいいね! その後のサイレンみたいな音も曲の期待値を上げる。

印象的なギターリフとシンセが気持ちいい。構成のバランスが良い感じで、サビも分かりやすく、乗りやすい。Sxunがメインボーカルかよって感じで曲の良い部分を歌うのが面白い。

バランスが良く、ダンサブルな聴きやすい曲。

 

★★★★☆

 

 

The Sun Also Rises

 

youtu.be

ついにラスト。

タイトル通り、夜が明けて日が昇る、そんな印象を受ける。ピアノが曲の世界観を広げ、Minamiは相変わらずやりたい放題だが、Soは優しく歌い上げる。

オートチューンを通しているのにもかかわらず、歌っている表情が分かるようなボーカル。特にキーの低いところはエモくて好き。

途中の雰囲気ぶち壊しの転調もラスベガスならでは。頭がおかしいとしか言えない。

そしてラストのこれまで積み上げた、壮大で感動的なイメージをひっくり返して台無しにするMinamiの絶叫。アルバムの最後をあれで締めるのは変態。ド変態だ。

 

★★★★★

 

 

おわり

 

星付ける意味ある?という疑問はいったん置いといて。

 

全曲、ハイクオリティ。文句なしに良いアルバムだと思う。

ただ、このアルバムだけじゃ無いんだけど、ラスベガスの曲って最低5回くらい聴かないと理解できない。スルメとはまた違った意味の、奥深さ。めっちゃ手が込んでるフレンチ的な? 美味いことはなんとなく分かるけど何が美味いかは分からない。

だから、一回聴いてダメな人も、何度か聴けば印象が変わるかもしれません。

 

このアルバムは結構キャッチ―な曲が多く、ラスベガスのアルバムの中でも聴きやすい部類に入るので、みんな聴いておくれよー。

 

それでは~。