04 Limited Sazabysが嫌いなのは僕だけなんでしょうか
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのフォーリミこと04 Limited Sazabys。WANIMAと共にメロコア界の先頭を走っているバンド。
WANIMAも込みでなんだけれど、メロコアという半分死にかけのジャンルで、どうしてここまで売れているのだろう、と不思議に思う。
なんてことを言うとディッキーズの民と、いかつい兄ちゃんに叩かれそうなので大声では言えないが、メロコアにあまり興味のない人間はそう思っているに違いない。
メロコアはTKGのようなもの
TKG……みんな大好き卵かけごはん。
卵かけごはんって完成された料理だと思うんですよ。
必要最低限の食材と調味料、美味しさ、すべてを兼ね備えている。こればっかり食べ過ぎると体を壊すけど、食べ過ぎが良くないのはどんな食べ物でも一緒。
昔から食べられていて、いまでもチョイ足しつってアレンジレシピが溢れている。でもアレンジしたやつじゃなくて普通のが一番うまい。
そう、メロコアも同じである。
必要最低限の人間と楽器。美味しさ=技術。聴きすぎるとすぐ飽きるし、頭も悪くなる(なんかごめん)
昔(ハイスタ)から存在していて、今でもフォーリミ、WANIMAなどのバンドが出てくる。そして、変に個性を出したりするよりシンプルな方が良い。
TKG=メロコアの等式が出来上がったと思う。
出来てねぇだろ、と思った方はお知らせください。良い学習塾を知っています。
メロコアってそもそも、曲に幅を持たせにくいジャンルで、メロコアバンドってだいたい同じような曲じゃないですか(お前がメロコア興味持ってないからだ、とか怒らないでください)。流行りのEDMなんかもそうなんだけど、やり尽くされた感のあるジャンル。
つまり、個性を出しにくいジャンルということ。
だからWANIMAは馬鹿みたいに笑って、ど直球の超ポジティブソングを歌うという味付けをして個性を出している。
TKGで例えると、ベーシックなTKGに味の素かけた程度の味付け。これくらいが一番うまい。(WANIMAは別に好きじゃないけど......)
で、フォーリミの味付けはTKGにチーズとケチャップかけたような味付け。しゃれおつ。
そんな味付けが僕は嫌いだ。
メロコアだけど、メロコアじゃない
フォーリミを語るうえで外せないのが、Vo.GENの声だと思う。やはり、一番印象に残る。
少年みたいな、声変わりをし忘れたようなハイトーンボイス。〇〇〇ンのくせになにが少年だよ、このやろう。
僕はあの耳がむず痒くなる声が苦手だ。 嫌いじゃないけど、生理的にムリってやつなのだろうか。どうしても聴くほどに不快。イントロかっこよくても、歌が入ると「あぁ……」ってなる。あとやっぱりよくよく考えると普通に嫌いだった。
フォーリミというバンド自体は、演奏技術もあるし、いい意味でメロコア臭さの抜けた楽曲は、聴きやすい。パンクかどうかは知らん。
見た目もギラギラしたメロコアらしさがなく、曲同様に爽やか。それが嫌いって人もいると思うが、モテない男の僻みなので無視してよし。僕はそれに関してはどうでもいいが。いや、やっぱり嫌いだ。
あ、顔ファンのメスガキはちゃんと曲聞けよ。
映像でしか見たことないがライブパフォーマンスも良かった。ライブだと声もCDよりかは聴ける。まだまし、程度だが。
そもそも、やはりメロコアって男の音楽だと思うんですよ。汗だくでちっさいライブハウスで、髭のいかつい兄ちゃんが熱く歌い上げる音楽のはず。泥臭さというのが重要な要素ではないかと。
ところが、フォーリミは対極。
なにせ爽やかで、聴きやすい。スタイリッシュ。
サウンド的には間違いなくメロコアなんだけど、上手いことポップ(語弊があると思うけど)に仕上げている。その『上手いこと』の中心が、GENの歌声。
そして、なによりあのルックスだ。汗臭いってよりは、8×4って感じ。顔ファンがいるのも分かる。
ライブハウスより、晴天の夏フェスって感じ。売れるな、これは。
あざと過ぎるだろう……。朽ちろ。
それでも04 Limited Sazabysは嫌い
僕はなぜこんなにもフォーリミが嫌で仕方がないのだろう。
メロコアらしさが薄いからなのだろうか。たぶんそうだ。
彼らの音楽はメロコアではない。
正確には、フォーリミ流の新しいメロコア。もはやTKGじゃなくてオムレツ。
きっと彼らの音楽は革新的な事なんだと思う。初めて聴いたとき衝撃を受けたのは間違いないし。
メロコアというジャンルでここまでブレイクするのは並大抵ではないことだと思う。挑戦的に新しいことをやっていて、尚且つリスナーに受け入れられているのは正直すごい。
だが、それでもやっぱり僕は04 Limited Sazabysが嫌いだ。