小林太郎という若き天才
Linkin Parkのボーカル、チェスターが亡くなってから、三か月。
ロックスターはなぜ自ら命を絶つのだろうか。悲しい。ご冥福をお祈りいたします。そしてロックバンドのSNS、R.I.Pって書きがち。
ロックスターの死、と聞いて誰を思い浮かべるだろうか。
ジョン・レノン、フレディ・マーキュリー、シド・ビシャス、日本人ならHideを思い浮かべる人も多いかもしれない。
僕はカート・コバーンを思い浮かべる。
27歳の若さでショットガンで自殺した、Nirvanaのギターボーカル。彼を知ったのは、彼の死後なのだが、Nirvanaを初めて聴いたときの衝撃は凄かった。
これがロックか!となったのを覚えている。とにかく、かっこよかった。
そして和製カートともいえよう人物こそ、小林太郎である。
小林太郎という才能
Nirvanaの特徴と言えば、カートの声と、シンプルかつかっこいいギター、激しくも繊細さのある曲だと思うんですが、小林太郎にはそれらの要素が詰まっている。
音量と音質なんとかしろ、このやろう。TV画面直撮りのアホじゃねーんだから。公式なんですよ、コレ。
ともあれ、男でこの声嫌いな人いないでしょ。
カートを彷彿とさせるがなり声と、少しひずませた綺麗な高音。
ギターリフも印象的で、激情的なサウンドとそれに負けないボーカル。糞ダサフライングVもイケてる。
声質だけで才能丸出し。プラス歌唱力。このときなんと20歳。死ね。才能の海に溺れて死ね。
ボーカルは100%才能の世界で、いくら高い声が出ようと、ビブラートが凄かろうと、声質ってのは根本的には変えられない。ほとんどの人がそうだと思うが、ボーカリストに求めるものは技術より、声の質だろう。
その点、小林太郎は最高。 出来ることならこの声になりたい。日本人で一番かっこいいとさえ思える。
でも売れない
本当に良いものは勝手に売れる。というが、小林太郎は売れない。
最近はアマゾンプライムの、仮面ライダーアマゾンズの主題歌なんかを歌っていたけれど、売れない。
流行りの声でも、音楽性でもないが、Suchmosがあれほど急に売れたのであれば、小林太郎ももっと世間に認知されてもいいのではないだろうか。アシッドジャズが今頃また流行ったなら、グランジが来てもいいだろ。
この才能が日の目を見ないのは心が痛い。
上のPVで20歳だった小林太郎は、もう27歳だ。結婚もしたらしい。でも、彼の声と音楽は丸くなってなどいない。鋭く尖り続けている。
そして、カートが死んだのも27歳。早すぎる。
お前は早く売れろよ、小林太郎。凡人に成り下がる前に。
皆、聴けばいいのにな。
では。