ROCKの死後硬直

音楽、特にロックなやつ。テキトーに書いてます。

圧倒的表現力で魅せる、歌詞が良いバンド5選

 

 

 

歌詞なんてものは、音と一緒に聴いてこそ歌詞だ。とは言っても、その表現の素晴らしさから、詩単体で見ても素晴らしい歌詞もある。

今回はそんな、聴かずとも見るだけで素晴らしさが分かる歌詞を紹介します。だから、動画は乗っけません。 気になった方は自分で検索してくれ。

 

たった数行で魅せる歌詞。音楽と離れても魅力的な詞をいくつか、どうぞ。

 

 

Mr.children / 終わりなき旅

 

いきなりミスチル出しちゃった。てへぺろ

歌詞が良いバンドといったらやはりミスチル様ですよ。良い歌詞がありすぎて困ったんだけど、今回は終わりなき旅のこの一節。

 

難しく考え出すと 結局全てが嫌になって
そっとそっと 逃げ出したくなるけど
高ければ高い壁の方が 登った時気持ちいいもんな
まだ限界だなんて認めちゃいないさ

 

≪終わりなき旅≫

 

シンプルでストレートな言葉。当たり前とも思える言葉だが、生きる上で重要な事ではないだろうか。

スポーツや音楽など、何かをひたすら追い続けている人が聴くとグッとくると思う。

この詩のように、挫けそうな時、まだやれるまだやれると言える奴が何かを成し遂げられるんでしょうね。

青臭いけど、心に染みる歌詞。さすがです。

 

 

THE BACK HORN / 幾千光年の孤独

 

売れてんのか、人気があるのか、なんなのか。な、立ち位置に居るバンド。今年で結成20周年だそうな。

ガンダムの主題歌とか歌っていたから、ちょっと知っているよという人もいるはず。

歌詞としては割とストレート。叙情的なものもあるが。しかし、今回のは難解で読解できずに後悔だYO。

 

天国に空席はない 鳥獣戯画の宴は続く

人類が平等だとか 愛してるとか やらせろよあばずれ
凍てつく真夏日に 襟を立て歩いてく
背中に焼け付いた十字架
幾千光年の憂鬱が降り注ぐ
ビルの底 顔のないキリストが泣いてる

 

≪幾千光年の孤独≫

 

この曲は、メジャー一枚目のアルバム『人間プログラム』の一曲目。尖り過ぎである。

どこにアルバム開始数十秒で、やらせろよあばずれと歌うやつがいるのだろうか。

生きていくことへの、言い表しにくい感覚。世の中は不平等であるという鬱憤や、どうすることもできない無力さ。きっとそういう感情の歌。

 

 

藍坊主 / 星のすみか

 

この間別の曲のレビューをした藍坊主。

この曲は表現も凄いけど、発想が異常です。

 

誰もいない、遠い過去に、星たちは砕け、欠片が結ばれ、地球になって、
物質から、なんでなのか、命を創った、僕たちの血は、星屑の液体。

 

≪星のすみか≫

 

どうだろうか。すさまじい表現。

体に流れる血をここまで美しく表現した歌詞があるだろうか。いったいどんな頭をしていれば、血液を星屑の液体と表せるのだろう。ロマンチックというより、もはや恐れすら感じる。

そして、読点が多いのは藍坊主あるあるだ。

 

never young beach / どうでもいいけど

 

通称ネバヤン。Suchmosに成り切れなかったバンドって認識は改めないとダメでしょうか。よくテレビで見たのでそういう印象なんですけど。とりあえず、おしゃれっていう。

ボーカルが俳優の高橋一生の弟らしい。似てねーけど。

聴いてるだけでハッピーになるネバヤン。歌詞も良いよ。

 

ナンバーの 剥げている
車が行く その先は
ママのご飯 久しぶりだな
年をとった 犬を撫でる

 

あー 伸びた髪を「そろそろ切ったらどうなのよ?」って言われて思うんだ
僕もなんか 大人になった

 

≪どうでもいいけど≫

 

あー、どうでもいい歌詞。薬にも毒にもならん。水みたい。でも、どうでもいいけどこういう歌詞好きな人多いのでは?

何気ない日常的な、サラダ記念日的な、何でもないような事が幸せだった的な、二度とは戻れない的な。もう、戻れないんだよね……。

大人になるってこういうことかもよ。知らんけど。

 

 

amazarashi / 命にふさわしい

 

僕が歌詞に関する記事で、amazarashiを出さない訳がなく、なんならamazarashiについて書きたかったから、この記事を書いたまである。

 

失くした何かの埋め合わせを 探してばかりいるけど
そうじゃなく 喪失も正解と言えるような
逆転劇を期待してる そしてそれは決して不可能じゃない
途絶えた足跡も 旅路と呼べ

 

≪命にふさわしい≫

 

なにかコメントするのもおこがましい程に素晴らしい。誰もが抱いているであろう感覚を、これ程までに的確に言葉にする。さすがamazarashi大先生。 

たぶん、良い歌詞と思う人と、そう思わない人がいるだろうけど、この歌詞を良いと思わない人は勝ち組。間違いない。人生で石ころに躓いたこともないのだろう。きっと素晴らしい一生を送るでしょう。くたばれ。

で、良いと思った奴は、頑張ろう。逆転劇は起こせるはず。きっと。

 

 

終わり

 

良い歌詞を歌うバンドなんてもっともっといっぱいあるだろうけど、今回はここまで。

たった数行なのにすごい歌詞達だったと思う。全然意味わからんし普通と思った方は、なんかごめん。

でも、僕はそんな感受性の奴は嫌いです。ヤバT聴いて踊っててください。

 

良い歌詞 悪い歌詞 いろいろあるんだなぁ みつを。

 

じゃあ、また今度。