最近のワンオクって好き?嫌い?
このアー写すげー嫌い。かっこいいか?これ。
ONE OK ROCK……言わずと知れた超人気ロックバンド。
最新アルバム『Ambitions』は発売一週間で23万枚を超える売上だそうな。CDが売れない世の中って聞いたけどそんなこともないらしい。(とはいえ、今のワンオクでこれなら、やはりあまりCDは売れないのか?)
docomoのタイアップのおかげか、一般層(主婦とか)にも名前が知られ、名実ともにロックバンド人気No.1と言っても過言ではないであろう。(ミスチルとかは殿堂入りなんで……)
でもさ、みんなは今のワンオク聴いてなんか言いたいこととかないんですか?
海外志向の『Ambitions』
Ambitions、意味は野望。
うん。分かりやすくていいタイトル。
目に痛い黄色のジャケットもイカしてる。CDショップでは目立って仕方がない。特設コーナーにたくさん並んだこいつらは道路標識みたい。
収録曲全14曲のクオリティは間違いなく、ワンオク史上最高。捨て曲なし。前作より一層海外志向になったサウンドは全部シングルで出せるんじゃ……ってレベル。正直サウンドのクオリティに関しては日本のロックバンドのそれではないと感じた。全曲海外で録ってるらしいし。
歌詞に関してもすこ―――――しだけある日本語がアクセントになって気持ちよく聴けた。
日本語って必要かな?という疑問はインターナショナル版を聴くことによって解決した。
演奏技術? あ、ドラムが気持ちいいれす(^p^)
そんなワンオク8枚目のアルバムを好きか嫌いかで言えば、僕は正直好きだ。
単純にVo.Takaの歌声が好きだし、デジタルサウンドも嫌いじゃない。
デジタルサウンドとバンドサウンドの融合によって、Gt.Toruはラーメンにおけるメンマの様な存在になった。
いや、穂先メンマ超うまいからマジで。メンマ、イル、ゼッタイ。
好きです好きです心から、とは言えない
Ambitionsを初めて通しで聴いたとき、僕は、
・相変わらず歌上手すぎる
・なんかテンション低い
・無理やり日本語ねじ込むな
・あれ俺ってTAKAのソロのCD買ったんだっけ?
という感想を抱いた。
今回言いたいのは、一番最後。
Takaの歌は間違いなくバンドの最大の武器だし、それを押していくことは間違っていない。けれど、今回のアルバムはTakaの歌声に焦点を当てすぎている。バンド感が薄いのだ。
ワンオクは本来、馬鹿みたいに直情的な熱いロックバンドだったはず。
今回のサウンドメイクをギター、ベース、ドラムの三人は納得しているのだろうか。いや、良いんだろうけど……。
しかし僕は、Takaと楽器隊ではなく、ONE OK ROCKが聴きたい。
Ambitionsはロックで言えば間違いなく三ツ星。でも、ワンオクとして聴くとき僕は星三つはあげられない。
マックが食いたい時にフレッシュネスのハンバーガーでは、満足できない。パティはジューシーじゃなくて良いんだ。店内で食べているのにちょっとぬるいあのハンバーガーが食べたい時がある。
僕は良質なロックが聴きたいんじゃない。僕の耳はワンオクを求めているのだ。
ワンオクの根底にあるもの、らしさ、アイデンティティはきっと、もっともっと熱を持っていたと思う。今が冷めているとは思わないが、少し以前とは違う。
デビューして何年も経っているし、音楽性の変わるバンドなんて腐るほどある。
海外に挑戦したいという野望の為に、今作の様な曲を作り続けていくのも間違っていない。現にクオリティはどんどん高くなっているし。
けれど僕は、ONE OK ROCKが世界に喧嘩を売るような曲が聴きたいのだ。